皆さんの会社で、良い業績を出し続けているチームはありますか?
あるとすればどのような特徴があるのでしょうか?

マネージャーの手腕でしょうか?
ハイパフォーマーが集まっているからでしょうか?
目標達成意欲が高いメンバーが多いからでしょうか?
それとも、他に特筆すべき特徴があるのでしょうか?

もしかしたら、明確な答えが見当たらないという方も多いのではないでしょうか。
また、結果を出し続けるチームというのも、いざ見渡してみると中々ないのも現実ではないでしょうか。

では、チームとして高いパフォーマンスを発揮するには何が必要なのでしょうか。
もちろん、業界や職種によって差異はあるものの、垣根を超えて必須とされる条件があります。

◆1:チームの存在意義

チームが何の為に存在しているのか?また、チームが目指すゴールは何なのか?
これらが、明確に言語化されており、そこに所属する全てのメンバーにコミットされていて、かつ、個々人のビジョンとの接続がされている組織です。
ちなみに、何の為?⇒会社の成長の為、ゴール⇒シェアトップ
などと、利己的な存在意義を掲げている、いわゆる“目標ドリブン”な組織は、短期的には極めて高いパフォーマンスを発揮しますが、中長期では脆さが露呈するだけでなく、不正が多発するという傾向があります。
つまり、ここで言う存在意義やゴールは“利他的”であることが重要なのです。

◆2:組織の心理的安全性

心理的安全性とは、Google社のプロジェクトアリストテレス(生産性が高い組織の共通点を発見するためのプロジェクト)
で、注目を集めたキーワードです。
心理的安全性がある組織とは、自分の意見やアイデアを誰かに遠慮することなく、自由に発言することが出来る組織であり、チーム内で、自分らしくいる事が出来る組織です。
もちろん、それは単なる仲良し集団ではありません。
前述した、存在意義やゴールに強くコミットしているからこその、個々の当事者意識から発せられる意見であり、権利の主張や既得権益を守るなどの政治色が一切ない前向きなものです。
心理的安全性がある組織では、多様な意見やアイデアが出ることによって組織の集団知が向上し、聞きにくい事を質問出来ることによって組織の相互補完が促進されるので、チーム特有のメリットが最大限に活かされると言っても良いでしょう。
ちなみに、マネージャーがメンバーをコントロールしようとする組織では心理的危険性が充満します。
そのような組織のメンバーは、発言や質問をする事による批判やマイナスの評価に怯え、波風立たせまいと不要な言動は控えるようになり、結果、マネージャー一人の意見やアイデアで組織の方向性や戦略が決定します。
これは、チームとして機能不全を起こしていると言っても過言ではないでしょう。
危険な職場では、図らずも自ら仮面をしてしまう人が殆どなのです。

以上、たった2点が、業種・職種の垣根を超えた高いパフォーマンスを発揮するチームの必須条件です。

では、チームの存在意義やゴールはどのように決め、どのようにメンバーに浸透させるのか?
また、個々のメンバーからビジョンを引き出すにはどのようにしたら良いのか?
そして、組織の心理的安全性を醸成するには何をしたら良いのか?

それまで書くと、少し長くなってしまうので次回のレポートでお伝えしたいと思います。

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組織開発プログラム
組織の心理的安全性醸成ワークショップ
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