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「今この瞬間に意識を向ける心の在り方」です。
マインドフルネスとは、東洋では瞑想という形で実践されていたエクササイズがアメリカに渡り、医療向けにカスタマイズされ逆輸入されたものです。
今日ではビジネス向けにも応用されるようになり、マインドフルネス先進国のアメリカで、Googleやゴールドマンサックスなどの大企業が人材育成のメソッドとして採用した事から、徐々にグローバルへと広がりを見せています。
- 働き方改革の具体的な取り組みが現場任せになっている
- 組織の生産性を上げて労働時間の低減を実現したい
- 組織内の人間関係に課題感がある
- ハラスメント問題が解決しない
- 健康経営への具体的な取り組みがされていない
- メンタル疾患での長欠者が多い
- 離職率が高止まりしている
現代はストレス社会と言われてます。
スマホを開けばニュースサイトではネガティブな情報が溢れ、SNSからは断続的な反応を求められる。更に、多様な人材の活躍が叫ばれる中で人間関係は複雑さを増していき、人不足の中で時短を実現する手段としてマルチタスクが要求されています。
それらのストレスが、私たちが本来持っていたはずの「人らしさ」というスキルを奪っているのです。
2000年に62億ギガバイトだったインターネットに溢れる情報量は、2012年には4.4兆ギガバイトまで膨らみ、2020年には44兆ギガバイトまで急激に増加すると言われています。
それに伴い、人の集中力が持続する時間は2000年には12秒だったのが、2015年には8秒まで減少しています。 ※米マイクロソフト社調べ
まさに私たちの脳内は情報の渦に翻弄され、本来意識を向けなくてはいけない事から、集中が逸れるキッカケが無尽蔵にあるのです。
この集中力の欠如が、仕事の生産性や対人関係へと悪影響を及ぼしているのです。
つまり多くの人が、その人が本来持っているパフォーマンスを充分に発揮出来ていない状態であると共に、働き方改革の形骸化やメンタルリスクの増大へと繋がっているのです。
ここに手を打たなければ、働き方改革も健康経営も本質的には実現されないのではないでしょうか。
私たち「人」は1日に9000回もの選択を行っていると言われています。
そしてその殆どをオートパイロットで意思決定しているのです。
例えば、会社に向かう途中で「あれ?エアコンのスイッチ消したっけ??」なんてふと思った経験はありませんか?
その日家に帰った時にエアコンは点いてましたか?
恐らく消えていたのではないでしょうか。
このように私たちの行動は無意識的に行われているものが多く、また、パターン化されているため今この瞬間に注意を向けなくても生活に支障は出ないのです。
そして、このオートパイロットは当たり前のようにビジネスの場でも起きています。
ビジネスパーソンが探し物に費やす時間は年間150時間 ※大塚商会調べ
なんと、私たちは年間150時間も何かを探す時間に充てているのです。
机の中や会社の棚、パソコンのフォルダや会社のポータルサイトの中などで、「あの資料はどこだ??」と1年12か月のうち、約1か月もの時間をかけて探し物をしているのです。
もちろん原因としては、整理整頓がされていないなどが挙げられますが、本当の原因は何でしょうか?
そうです。オートパイロットである事が根本原因にあるのです。
何かを整理する時に、何か別の事を考えながらしてませんか?
整理する事から注意を逸らしていませんか?
もちろんそれは、意識的に逸らしている訳ではないでしょう。無意識的に思考が目の前の集中するべき事から離れてしまい、無自覚な行動によって何かをどこかに片付けているのです。
これがオートパイロットなのです。
そして、このオートパイロットは様々なビジネスシーンで作動しています。
資料作成に集中したい時、顧客との商談に集中したい時、部下との会話に耳を傾けたい時、会議での発言一つ一つに注意を向け続けなければならない時などなど、事あるごとに大事な場面で私たちはオートパイロットが作動させて、注意散漫な状態になっているのです。
更に、このオートパイロットは私たちのメンタルにも大きな影響を与えています。
組織は言わば赤の他人の集まりです。
自分と全く異なる価値観を持った人たちと、協業しながら同じ目標に向けて最良の結果をアウトプットする事が求められる場です。
そしてそんな多様なコミュニティにおいても、人は誰もが自分が基準であると考えます。
だからこそ、自分と考え方や行動パターンが異なる他者を「異質」と感じ、場合によっては関わり合いを避けたり、また、ある時は排他的になってしまうのです。
実はこの「異質」と感じる事もオートパイロットなのです。
対人関係において、相手の発した言葉や相手の行動に対して、”快不快”のジャッジメントを下すのは過去の自分の経験に照らし合わせた結果であり、その算出した結果に対して自ら疑う人は殆どいません。
例えば、こんがりと焼けた小麦色の人を見たら、「この人は遊んでいる人だろう」とジャッジする人もいれば、「この人はスポーツマンなんだろう」とジャッジする人もいます。
或いは、一緒に食事をした時にご飯を半分残した人に対しても、「この人は健康に気を使う人」とジャッジする人もいれば、「この人の育ちは悪い」とジャッジする人もいるでしょう。
このように、人は何かに触れた時、それが自分にとって快なのか不快なのかを、過去に経験したデータベースと照合して瞬時にジャッジをしているのです。
しかも、オートパイロットで・・
そして、人はネガティブな事に目を向けてしまう習性があります。
故に、このオートパイロットのジャッジメントがネガティブな部分にフォーカスをし、徐々に私たちのメンタルを弱らせているのです。
だからこそ、時にオートパイロットをオフにして、今自分が考えている事は本当に真実なのかを振り返る必要があるのです。
では、どのようにしたら仕事そのものや対人関係に大きな影響を与えるオートパイロットをオフに出来るのか?
それがマインドフルネスなのです。
今この瞬間に心を留めること、それは即ち「ちょっと待てよ」と、その場に立ち止まる力なのです。
その場に立ち止まれる事によって、オートパイロットになっている自分に気付き、目の前にある仕事へと注意を戻す事が可能になると共に、対人関係においても相手の発言や行動に自動反応せず、真意を観察する事が可能になります。
この能力は仕事の生産性を高め、折れにくい柔軟なメンタルを創り上げる事を強烈に支援します。
とは言え、マインドフルネスを導入した結果生産性の変化ってどのように測定するの?と、考えられる方も多いのではないでしょうか。
プレゼンティ―ズムはご存知でしょうか?
プレゼンティ―ズムとは、労働者が出勤をしていながらも、何かしらの心身の不調を抱えながら仕事に就いているために、その人のパフォーマンスが低下している状態を指します。
米国ではプレゼンティ―ズムによる損失コストが15兆円にも上ると言われてます。つまり、貴社において年収500万円の従業員のプレゼンティ―ズムが90%であれば、年間で50万円のコスト損失をしていることになります。
さらにプレゼンティ―ズムが低下している従業員は、離職や長欠のリスクも伴います。採用環境が悪化の一途である状況を考えると、従業員が心身ともに健康な状態で長く働き続けることが双方に利益があると考える事はごく自然な流れではないでしょうか。
そして、このプレゼンティ―ズムを可視化するツールがWLQ-Jです。
WLQ-Jは、米タフツ大学で開発された、心身の健康問題による労働生産性の低下を測定するツールを、SONPOヘルスサポート株式会社が日本向けにローカライズしたものです。
WLQ-Jの生産性低下割合を算出する計算式のアルゴリズムは、高い信頼性と妥当性が確認されており、NASAでも採用されております。
生産性という定量化しにくい指標を見える化する事で、マインドフルネスワークショップ導入後の効果測定を容易にします。
また、プレゼンティ―ズム以外にも離職率や出勤率、個々の労働時間の推移などと複合的に観測することで、貴社の事業成長への重要指標となり得るでしょう。
是非、無料体験会でその有用性を体感してみて下さい。
EQ(エモーショナルインテリジェンス)とは、感情知性です。
2016年にダボス会議で、2020年のビジネスパーソンに必要なスキル第6位に選ばれたましたEQとは、自己認識、他者理解を土台として、自己コントロールと相手の感情の機微を感じ取るためのスキルです。
Google社が行ったプロジェクト・アリストテレスでは、高いパフォーマンスを発揮するチームの必須要素として「組織の心理的安全性」にフォーカスを当てています。
組織内では、否定的な評価を受けたり間違いを指摘される事を恐れるが故に、自分が思っている事が言えない人が多くいます。これは組織で活動することで発揮されるはずの「集団知」や「相互補完」を機能させないばかりか、組織そのものを危険な場所へとしてしまいます。
これからの変化が激しく先行きが不透明なマーケット環境において、単一の同一性を重視する組織は生き残って行けないでしょう。だからこそ、多様で異なる人たちが、言いたい事が言い合えて、それぞれが同じ目的に向かう為に建設的な議論が出来る組織が、最高のチームなのではないでしょうか。
身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念です。
1946年の世界保健機関(WHO)憲章の草案の中で、「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態(well-being)にあることをいいます。
well‐beingで大切な事は、個人ではEQ、組織では心理的安全性であると言えるでしょう。一人ひとりがEQを高める事で、組織内のコミュニケーションの質があがりその過程で組織の心理的安全性が醸成されます。それそのものが会社という場所が自分にとって居心地の良い場所となり、メンタル疾患のリスクも低減させるのです。
そして、仕事への意義づけがwell‐beingの実現に大事な要素になるでしょう。仕事を単なる生活の糧とかお金を稼ぐための手段と感じているのであれば、一旦オートパイロットをオフにしてみて内省してみると良いでしょう。
世の中に存在する全ての仕事が、誰かの「困った」を解決し、誰かの「欲求」を満たしているという本質が見えてくれば、働く意義が変化しwell‐beingな状態へと近づくでしょう。
中村 慎太郎
株式会社CHANGE PLUS 代表
認定マインドフルネストレーナー
健康経営アドバイザー(認定番号:3003772)
リクルートのHR領域事業会社でゼネラルマネージャーなどを歴任し、その後株式会社CHANGE PLUSを創業する。