業界内での差別化が困難な状況での、伴走型営業の重要性
派遣会社の評価は営業パーソン次第で如何様にもなってしまう
顧客が派遣会社に求めるものはマッチング精度の高さ。
ある大手HR企業が実施したアンケート(派遣会社選びで重要視するポイント)によると以下のような優先順位になっている。
第1位:人材のマッチ度が高い
第2位:良い営業担当者がいる
第3位:自社(派遣先)を熟知している
1位としてあげられているマッチング精度については、求人環境の悪化という深刻な業界共通課題のもと、「ここに依頼すれば良い人材が来る」という事はなく、集客における差別化は極めて困難な状況です。
加えて、コンプライアンス水準や勤怠管理のIT化等による付加価値においても、大手中小のレベル感が拮抗してきており、特色が出しにくくなっています。
選ばれる続けるパートナーになるには?
どのような業界でもそうですが、差別化が難しいマーケット環境で、顧客側が重視するのは値段です。
サービスレベル同質なのであれば、より安価でサービス提供してくれる派遣会社を選ぶのは理にかなっています。
しかしながら、特殊な雇用形態である派遣スタッフのコンディション管理において、必要不可欠なのが担当営業の存在であり、担当営業レベルでの付加価値創出は値段をも凌ぎ、顧客が求めるに値する十分な価値を創り出していると言えるでしょう。
具体的にどのような営業が求められるのか?
一言で言うならば、「顧客、スタッフと伴走する営業」です。
伴走とは・・?
顧客側の本質的課題を探求し、課題解決に向けた様々な角度からの提案が出来る。
スタッフ側と表層的コミュニケーションに終始せず、本音を引き出し正面から対処出来る。
この要件を満たすため、スタンス、スキルの両面から支援し、付加価値を創り出せる営業パーソンを育てる事が、本プログラム開発の目的です。
リーマンショックに端を発した、業界に向けられたネガティブキャンペーンによる大幅なイメージダウンから、未だ完全なる回復に至っていない状況下で、完全回復とさらなる価値創出に向けてのエンジンとなるのは「伴走型営業」が一人でも多く育ち、顧客接点においてその付加価値をいかんなく発揮してくれる事だと思っております。
微力ながら、お世話になった派遣業界、育てて頂いた派遣業界にこのような形で恩返しが出来ればと言う思いも開発背景にささやかながら付け加えさせて頂きます。



